家の査定額を左右する条件と相場の確認方法
自宅の現在価値は「購入時にいくらだったか」だけでは決まりません。同じ10年前に購入した家でも、地域の市場動向や建物の状態などによって、現在の査定額は大きく異なる可能性があります。
立地と周辺の取引状況
駅までの距離、交通利便性、周辺施設、土地の需要などは、不動産価格を考える重要な材料です。国土交通省の不動産情報ライブラリでは、不動産取引価格や成約価格、地価公示などを地域ごとに確認できます。
購入時から周辺の開発が進んだ地域では相場が変化していることがあります。一方、近隣の住宅需要や土地価格が低下していれば、購入価格を下回るケースも考えられます。
築年数・面積・建物の状態
戸建てやマンションでは、築年数、延床面積や専有面積、間取り、設備、修繕状況なども確認されます。マンションなら階数や方角、管理状況、共用部分など、一戸建てなら土地形状や接道状況、建物の維持状態なども査定材料になります。
そのため、同じ地域で同時期に購入した住宅でも、物件ごとの条件によって査定額は同じにはなりません。
「売出価格」と「成約価格」を区別する
インターネット上で販売中の物件価格は、売主が設定した売出価格です。実際に取引が成立した成約価格とは異なる場合があります。そのため、自宅の価値を考える際は、販売中の物件だけを見るのではなく、過去の取引価格や複数社の査定結果も合わせて確認すると判断材料が増えます。
住宅ローン残高も売却前に確認する
査定額そのものを決める条件ではありませんが、住宅ローンが残っている場合は残高の確認も重要です。売却代金などでローンを完済し、抵当権を抹消できるかを確認する必要があるためです。
たとえば査定価格が3,000万円でも、それがそのまま手元に残る金額ではありません。売却が成立した場合には仲介手数料などの費用が発生する可能性があり、利益が生じた場合には税金について確認が必要になる場合もあります。
現在価値を見るときは、査定額だけでなく、ローン残高や売却費用まで含めて考えることが重要です。次のページでは、一括査定を利用してから実際の不動産売却へ進むまでの手続きを確認します。
