元本割れはある?TORCHESで確認したいリスクと注意点
TORCHESは、オンラインから不動産ファンドへ出資でき、物件の取得や運用を自分で行わなくてよい点が特徴です。一方、不動産クラウドファンディングは預金ではなく投資であり、元本や分配金、利回りは保証されていません。
不動産価格の下落で元本割れする可能性がある
TORCHESが公式に案内している主なリスクの一つが、対象不動産の価格変動です。不動産市場や対象物件の収益性が変化し、不動産の価値が下落すると、最終的な出資金が当初の元本を下回る可能性があります。
特に不動産の売却益を収益源とするファンドでは、予定していた価格で売却できるかが重要です。高い想定利回りが設定されているからといって、その収益が確定しているわけではありません。
運用期間が延びることもある
ファンドには予定運用期間がありますが、対象不動産の売却時期などによって運用期間が長期化する可能性があります。予定していた時期に資金が戻らなければ、その間は別の用途に資金を使いにくくなります。
そのため、想定利回りと同時に運用期間を見ることが大切です。短期間で使う予定がある生活資金などではなく、予定期間中に使わなくても支障のない範囲の資金で検討する必要があります。
中途解約は原則として自由にできない
TORCHESの公式FAQでは、契約者の死亡や破産手続開始決定など、法定終了事由等のやむを得ない場合を除き、中途解約は原則不可とされています。株式のように、好きなタイミングで市場へ売却して現金化できる商品ではありません。
一方、不動産特定共同事業法に基づくクーリング・オフ制度があり、契約成立時交付書面の電子交付を受けた日から起算して8日以内であれば、書面によって契約解除を申し出ることができます。通常の中途解約とは制度が異なる点に注意が必要です。
運営会社の信用リスクも確認しておく
不動産そのものの価格だけでなく、事業者の信用状況もリスクの一つです。TORCHESのリスク説明では、事業者の倒産によって業務運営に支障が生じた場合、出資金全額が返還されない可能性があることも示されています。
出資金は運営会社固有の資産とは分けて専用口座で管理すると案内されていますが、これによって投資元本そのものが保証されるわけではありません。分別管理と元本保証は別の考え方として理解しておきましょう。
利回りとリスクの両方からファンドを判断する
TORCHESを検討するときは、「プロに不動産投資を任せられる」「想定利回りが高い」といった特徴だけを見るのではなく、対象不動産と収益の仕組みまで確認することが重要です。
最低出資金額、想定利回り、運用期間、優先劣後比率、対象物件、収益源、売却計画などはファンドによって異なります。契約成立前交付書面なども確認し、自分が許容できるリスクと投資金額の範囲で判断する必要があります。
TORCHESは、現物不動産を自分で所有・管理する方法とは異なり、運営会社が組成する不動産ファンドへオンラインで出資する選択肢です。「プロが目利きする」という訴求と、不動産クラウドファンディング特有の仕組み・リスクの両方を理解したうえで比較するとよいでしょう。
<参考サイト> TORCHES公式サイト / TORCHES公式LP / 国土交通省