古くなった戸建て・マンションは直す?買い替える?リフォーム判断の基準

リフォーム・買い替え・建て替えを総費用で比較する

古い住宅をどうするか考えるときは、リフォーム工事費と新しい住宅の価格だけを比較するのでは不十分です。今後10年、20年と住むことを想定し、それぞれに必要となる費用と、工事では解決できない条件を並べて比較すると判断しやすくなります。

リフォームは今の家の長所を残せる

現在の立地や土地の広さ、近所との関係、通勤・通学環境に満足している場合は、リフォームによって不満のある部分だけを改善する方法があります。引っ越しを伴わない点も大きな違いです。

一方、住宅そのものが狭い、日当たりが悪い、周辺環境を変えたいといった問題は工事だけでは解決できないことがあります。高額なリフォームをしても根本的な不満が残るなら、買い替えも同時に検討した方が比較しやすくなります。

買い替えでは現在の家の売却価格も重要

買い替えの場合は、新居の購入価格だけでなく、現在の住宅がいくらで売却できるかによって必要資金が変わります。仲介手数料などの売却費用、購入時の諸費用、住宅ローン、引っ越し費用も含めて計算する必要があります。

そのため、リフォームの見積もりを取る一方で、不動産会社などに現在の住宅の査定を依頼しておくと、「直して住む場合」と「売って住み替える場合」を金額で比較しやすくなります。

戸建てでは建て替えも比較対象になる

土地や立地を気に入っている一戸建てでは、既存建物を大規模に改修する方法と、解体して建て替える方法があります。建て替えでは間取りや断熱性能などを一から設計しやすい一方、建築費だけでなく解体、仮住まい、引っ越しなどの費用も発生します。

また、現在と同じ大きさの建物を建てられるとは限りません。建築時から法規制や敷地条件が変わっている場合があるため、大規模リフォームと建て替えを比較する段階で建築会社へ確認しておくことが重要です。

3つの選択肢は同じ期間で比較する

選択肢主に比較する費用特に確認したい点
リフォーム工事費+今後必要になる修繕費建物の状態と残した部分の寿命
買い替え購入費+諸費用-現在の家の売却代金希望エリアで買える住宅
建て替え建築・解体・仮住まい・引っ越し等敷地条件と建築可能な住宅

例えば10年以上住む予定なら、目先の支出だけでなく、その期間中に予想される修繕まで含めて比べることがポイントです。次ページでは、実際にリフォームを検討するときの現地調査、会社選び、見積もり、補助制度、契約までの進め方を整理します。